せんだい・宮城フィルムコミッション

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インタビュー ポテチ

2012年2月17日(金)『ポテチ』仙台完成披露試写会の前に、中村義洋監督と主演の濱田岳さんにインタビューしました

©2007伊坂幸太郎/新潮社 ©2012『ポテチ』製作委員会

FC:映画『ポテチ』で印象深いシーンは?

監督 :野球場だね。やっぱり一番ネックだったシーンでもあったので。客席を撮らないでプロ野球のシーンを撮らなければならないんだろうなって思っていたんです。それがあんな風になるとはね。FCのみなさん、サポートメンバーのみなさんが沢山の人を呼んでくれて、さらにエキストラさんが呼んできてくれて。本当にうれしいというか、ありがたかったですね。

濱田 :僕も野球場のシーン(笑)一番最後のシーンは、今村君らしく無邪気でもよかったはずなんですけど、あの環境で感極まっちゃって、自分でも想定外の表情になってしまって。あれは自分でもびっくりのシーン。あの状況がものすごい自分を高めてくれて、自分の力では出せないところまで引っ張ってもらったので、忘れられないですね。

FC:サポートメンバーの方から『ポテチ』の撮影に参加し、貴重な経験ができて楽しかったと伺っております。また、エキストラ参加の方はサポートメンバーの心遣いがありがたかったと話していましたね。

監督 :今回は、『ゴールデンスランバー』の時よりも、サポートメンバーの重要度が高い映画になったね。サポートメンバーやエキストラの方々で映画の質が上がったというか、サポートメンバーの頑張りがなかったら成立しなかったと思う。

FC:今回の映画では、地元の人のみならず、仙台で撮影されたことがわかるようなロケ地が数多く登場していますが、ロケ地選びにこだわりはありましたか?

監督 :シナリオに書いた「公園」という場所を助監督が「勾当台公園でいいですか」と言ってきたので「おお、なるほどな」と思った。婦人服は「藤崎」というように」自分達が愛着を持っているところっていうのはありますね。『ゴールデンスランバー』では映画の時間の制限で建物の画はカットしているんですけど、今回はちゃんと残そうという話しをしていて、カメラマンが結構こだわって撮影をしていますね。

FC:タイトルバックの仙台市街の風景もきれいに映っていましたね。

監督 :あれは僕は撮影に同行していなくて、東京で仕上がったのを見たら感動しましたね。

FC:今回、監督自身も「中村親分」として出演されていかがでしたか?

監督 :いろいろ勉強になりました。役者の大変さ、スタッフの苦労が分かりました(笑)

FC:濱田さんは、監督と一緒にお芝居という経験は初めてだと思いますが、いかがでしたか?

濱田 :『ゴールデンスランバー』の時に監督と「一緒にコメディとかやれたらいいですね」って冗談で話をしていたんですけど、ある種夢が叶ったようなもので。台本を読んだだけで監督の姿が想像できて、自分で笑えてきちゃって(笑)。楽しかったですね。

FC:濱田さんからみた監督の芝居は?

濱田 :いっぱい練習してきたのを、僕は知っているんです(笑)よく頑張ったんだなって(笑)でも、全然上手ですよね。初めは僕も頑張らなきゃなってちょっとは思っていたんですけど、監督の芝居を見て人のこと構っていられないなって(笑)自分も頑張らなきゃって思うくらい、お芝居が上手でしたよ。

監督 :13テークも撮ったからね(笑)

FC:「今村」を演じるにあたり役作りはしましたか?

濱田 :中村監督とやっている時は、役作りとかキャラクターのことを監督と話をしたことがなくて、「今日からよろしくお願いします」って、そのままカメラの前で演技してという感じ。今回の今村君の場合もいつも通りでした。

FC:短い撮影日数でしたが、現場は和気あいあいとしたものでしたね

監督 :「ミールズ」の撮影があった日は24時間近く撮影をしていたけど、しんどい印象がなかったね。明け方にはセリフが出てこなかった時があったけど(笑)

濱田 :本番中、空白の時間がありました(笑)

FC:これまで、『アヒルと鴨のコインロッカー』『ゴールデンスランバー』『ポテチ』と、仙台・宮城でロケを行っていますが、仙台・宮城で好きな場所はありますか?また必ず行く場所などはありますか?

監督 :ペデストリアンデッキは、一番初めに仙台に降り立つ場所。じわっとくるね。

あとは「利久」の牛タン。美味しいですよね(笑)『ゴールデンスランバー』のときも3日に一度は行っていたね。『ゴールデンスランバー』の時は俳優がいっぱいいたからね。来るたびに「利久」に連れて行っていたよ(笑)

濱田 :やっぱり仙台駅構内のコインロッカーが気になりますね。『アヒルと鴨のコインロッカー』をたくさんの人が観てくれて、僕の環境も変わりました。『アヒルと鴨のコインロッカー』で過ごした日々はどうしても忘れられないというか…僕のキャリアの中でも絶対外せないものになっているし。

FC:撮影で全国を訪れていると思いますが、仙台・宮城は他の地域と違うなと思うところはありますか?

監督 :皆さんシャイな印象。映画の記者会見でも、普通はみんな色々なこと聞きたくて来るでしょ?でも仙台の人は控えめなんだよね。『ゴールデンスランバー』の記者会見で、ある俳優さんも映画に関心がないのかなって、質問が少なくて驚いていましたし。

FC:相手の様子をうかがうなど慎重な部分はありますね。でも仲良くなったら温かいですよ!

監督 ・濱田:そうだね(笑)

FC:最後に、サポートメンバー、エキストラで参加して頂いた方をはじめ、仙台・宮城の皆さんへメッセージを!

監督 :本当に、あなたがたがいなければ成立できなかった映画です。僕はほんとに『アヒルと鴨のコインロッカー』という作品が大事で、この作品には敵わないなって思っていたけど『ポテチ』はそれに並ぶものになりました。面白い作品に仕上がっています。ぜひ劇場に足を運んで観てください。

濱田 :野球場のシーンでの出来事が、僕の中でもショッキングなくらい初めての経験でした。自分を引っ張ってもらった環境をつくってもらったし、球場以外のロケでもすごくお世話になったし、監督もおっしゃっていたけど、スタッフみんなで本当にありがとうございますという気持ちを伝えたいです。

最後にFCスタッフより取材のお礼として「るーぷる仙台」のチョロQをお2人にプレゼントしたところ大変喜んでくださいました!中村監督、濱田さん、ありがとうございました。
FCスタッフより取材のお礼として「るーぷる仙台」のチョロQをお2人にプレゼントしたところ大変喜んでくださいました!